ぼうふりだ
棒振り田
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 鶴巣城攻めの秘訣を教えた老婆を伊達政宗が謀殺すると、その首が落ちた田に亡霊が現れ棒を振り回すため今も耕作されないという。
- 細部
葛西大崎一揆が起きた天正18年(1590)のことである。伊達政宗は黒川月舟が守る鶴巣城を攻めたが、なかなか落とすことができずにいた。そんな折、政宗はある農家に立ち寄って水を所望したところ、そこにいた老婆から、この城は鶴の形をしているので頭にあたる部分を断ち切れば落城すると教えられる。教えのとおりに攻めて城を落とした政宗は、褒美として金を与えると老婆に告げながら、油断させたところでその首を斬ってしまった。
斬られた首は飛んでいき、ある田に落ちたという。それ以来、田植えの時期になると、髪を振り乱した老婆の亡霊がその田に現れ、棒を振り回して作業を妨げるようになったため、この田は今なお耕作されないままになっている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』伝説・屋敷・城館の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県富谷市
- 年代
- 安土桃山時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ