びじょのやしき
美女の屋敷
国内
未確認生物
- どんな話か
- 泉田出雲邸の庭に佇む美女や井戸端に立つ白装束の女、鉦鼓を鳴らして徘徊する老婆の目撃が、害のないまま語り継がれている屋敷の話。
- 細部
仙台藩士の日向某が泉田出雲を訪ねた折、屋敷の土塀にある出格子から中の庭を覗くと、そこに美しい女がいるのを見かけた。主人にその女は誰かと尋ねると、「あなたも見ましたか。のどかな春の日には路地の向こうの畑にたたずんでいることがあり、夕暮れには白装束に髪を振り乱した姿で、茶の間の前にある釣瓶井戸から水を汲み上げていることもあります。先代の本田伊賀、つまり源之助の父がここに住んでいたころから、そうした不思議な出来事があると語り継がれてきました」と話したという。
雨の降る寂しい夜などには、腰の曲がった老婆が破れた鉦鼓を首から下げて軒下を歩き回ることもあったというが、これらの怪異が家や人に害をなしたり、凶事を引き起こしたりすることは一度もなかったと伝わる。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の妖怪変化・幽霊「事例篇」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ