けせんぬましのべんじょがみをひだりまわりみめぐり
気仙沼市の便所神を左回り三巡り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 便所を左回りに三度巡って挨拶すると神様の返事が聞こえ、目撃談や不思議な出来事も伝わるという話。
- 細部
- 便所の神様にまつわる話は複数伝えられている。誰にも見られないよう夜中に便所の周りを左回りに三回巡ってから「今晩は」と声をかけると、「はい」という返事が聞こえてくるといい、これを一度聞くと以後怖いものがなくなるとされる。便所に入る前には必ず咳払いをしてから入らないと、便所の神様に出くわしてしまうとも言われ、実際にある人の叔母は紫の着物を着た女性の後ろ姿を目にしたと語っている。そのほか、便所に落ちていた一粒の米を惜しんで拾って口にした者が、その場で神様の姿になり、そのまま窓から空へ飛び去ってしまったという逸話も残っている。便所という場所に神聖さと不可思議さの両方が結びついている。
- 広まり方
- 1982年の『小泉の民俗―宮城県本吉郡旧小泉村―』所収「九 口承文芸」(東洋大学民俗研究会)に記録されている。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ