ばんにんぶち
万人渕
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 南朝方の山村館が落城した際に身を投げた女性たちの怨念で、渕の水面に炭酸の泡が立つと伝わる伝説。
- 細部
- 右岸の崖上にあった山村館は南朝方の拠点であったが、これが落城したとき、城を守っていた須藤刑部の妻や娘、女中たちが崖下の渕に身を投げて命を絶ったという。この渕の川底からは今も天然の炭酸水が湧き出しており、水面にぷつぷつと泡が立つのは、投身した女性たちの無念の思いによるものだと語り伝えられている。多くの女性が一度に身を投げたことから「万人渕」の名がついたとも考えられ、地元では今もこの渕を静かに畏れる気持ちが残っているという。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説「水の部」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 南北朝時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ