とめのあさひにあらわれたばけねこ
登米の朝日に現れた化け猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 老マタギが撃った老婆の正体は、飼っていたトラ猫が化けた大猫だったと朝日のもとで判明した話。
- 細部
明治の初め頃、山あいの集落に住む老マタギの源左衛門が翌日の猟支度をしていると、飼っているトラ猫がその様子をじっと見つめていた。翌日猟に出た源左衛門は日が暮れかけて急いで山を下りる途中、見覚えのない一軒家にたどり着く。離れた場所からうかがっていると、恐ろしい顔をした老婆がこちらを見ていたので、化生のものと思い定めて銃で撃った。手応えはあったのに老婆は平然としており、弾丸を撃ち尽くしてしまうと「もう弾はあるまい」と口にする。
源左衛門は腹掛けに忍ばせていた最後の一発を取り出し、今度は行灯めがけて撃ち込むと、悲鳴とともに灯も小屋も一瞬で消え失せた。翌朝未明に現場を訪れると、そこには人間の老婆の姿をした骸があったが、朝日に照らされるうちに大きな猫の正体を現す。よく見ればそれは自分の家で飼っていた古猫らしく、実際にトラ猫は前夜から姿を消したままだったという。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の妖怪変化・幽霊の事例篇に記録がある。
- 地域
- 宮城県登米市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ