こおりやまのかもでてなずけたばけねこ
郡山の鴨で手なずけた化猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人を殺し金品を奪う猫を鴨で手なずけた薬屋の話など、湖南町に伝わる化猫の昔話三話。
- 細部
郡山市湖南町に伝わる化猫の話のひとつでは、石川街道のごさんしょ峠にお助け小屋という場所があり、そこに住む爺様と婆様が猫を使って旅人を殺し金品を奪っていたという。あるとき須賀川の薬屋がこの小屋に泊まったが、薬屋は鴨を使って猫を手なずけてしまう。猫が薬屋を殺していないことを知った爺様が煙管で猫の頭を叩くと、猫は激怒して爺様と婆様の喉笛に噛みついて殺してしまい、薬屋には金を与えて姿を消したという。
おかげで薬屋は須賀川一の金持ちになり、その猫を祀るようになったと伝えられる。別の話では、飼い猫が毎晩鎮守様のもとへ通っていることを不審に思った家の者があとをつけると、猫たちが集まって「隣の権兵衛猫が来ないと甚兵衛衆が揃わない」などと言いながら踊っていたのを目撃した。そういえば、きちんと片付けておいたはずの手拭いが毎晩汚れていたことに思い当たったという。さらに別の話では、福良の一本木で炭焼きをしていた男のもとに子どもが訪ねてきて「母ちゃんにいじめられて辛い」と訴えたので炭小屋に泊めてやったが、「ニャン」と鳴いたのでとっさに足を切り落とすと逃げていった。翌日家に戻ると猫が怪我をしていたといい、その猫は男を睨みつけてどこかへ去っていったという。
- 広まり方
- 1970年の『猪苗代湖南の民俗:福島県郡山市湖南町三代』所収、東京女子大学史学科郷土調査団の口承文芸(昔話)の記録による。
- 地域
- 福島県郡山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ