こうふしのししゃをあやつるばけねこ
甲府市の死者を操る化け猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 火の番を怠った隙に死者の遺体を操って歩かせたという、葬送にまつわる化け猫の怪異譚。
- 細部
- 甲府市中道町に伝わる話では、名工として知られる左甚五郎が山崎新田を通りかかった折、苦しそうにしている女を見つけて背負って助けたところ、それは実は石地蔵であったという。たどり着いた家では祖母が亡くなったばかりで、祖父が寺へ知らせに行くあいだ、甚五郎が留守番をすることになった。火を絶やすなと言い置かれていたが、うっかり眠り込んで火を絶やしてしまうと、死んだはずの祖母が起き上がって家を出て行こうとした。甚五郎が揉み合っているところへ祖父が戻り、屋根に石を投げつけると祖母は倒れたという。火の気が絶えたことで近くの古寺の猫がやってきて、屋根の上を伝いながら死体を操っていたのだとされる。
- 広まり方
- 1984年刊『右左口の民俗―山梨県東八代郡中道町右左口地区―』の「口承文芸」の項、東洋大学民俗研究会の調査に記録がある。
- 地域
- 山梨県甲府市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ