ばけものしみず
化物清水
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山中の清水のそばに5升鍋ほどの頭を持つ化物が現れ、遭遇した者の一部が行方知れずになったという。
- 細部
- 檜枝岐村の山中には十人小屋場と呼ばれる平地があり、そこに小屋を掛けてひとり残っていた男が、夜中に入口を3本爪で引っかかれる音を聞いたことがあった。昼飯を食べに清水へ向かうと、5升鍋ほどもある頭を持つ化物が清水に向かって座っているのを見たという。信じがたいと様子を見に行った者のうち、1人がそのまま行方知れずになってしまった。別の言い伝えでは、五十人小屋場という場所で同じく3本爪の怪物に小屋を引っかかれ、大将が水行と山の神への祈りで場を鎮めたものの、みずからの力不足を感じて狩人の大将を辞し、一同で山を下りたという。その帰り道、なお山へ入ろうとする親子連れを引き止めたが聞き入れられず、その親子はそのまま行方知れずになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1938年の『旅と伝説』所収、野口長義「南会津の民俗(二)」に記録がある。
- 地域
- 福島県檜枝岐村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ