ばけもの,たぬき
化物
国内
未確認生物
- どんな話か
- 武蔵国秩父郡の鉢形城跡近くにある寺で、夜中に火桶の下から笑い声が聞こえ、正体は仏像へと逃げ込んだ黒い獣だったとされる話。
- 細部
- 武蔵国秩父郡の鉢形はかつて大きな城があった土地で、当時は狐や狸が数多く棲みついていたという。ある夜、寺で連歌の席が設けられていたところ、丑三つ時に近い頃合い、置かれていた火桶の下から笑い声が聞こえてきた。人々がその火桶をずらしてみると、下から黒い毛並みの獣が飛び出し、堂内に据えられた仏像のほうへ逃げ込んでいった。夜が明けてから確かめてみると、今度はその仏像そのものが笑い出した。驚いた人々がこれを壊そうとしたところ、中から先ほどの黒い獣が抜け出し、そのまま姿をくらましたという。
- 広まり方
- 1974年刊行の『日本随筆大成 第2期』に収められた建部綾足「折々草」に記されている。
- 地域
- 埼玉県寄居町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ