ばけもの,ひかりもの,かいぶつ
化物
国内
未確認生物
- どんな話か
- 加須市の旧船越村で享保元年ごろ、百姓の家に毎夜光る物が入ろうとし家の光る物と争ったが、ある時札を捨てると大猿のような化物が現れ娘をさらったという。
- 細部
- 武州埼玉郡船越村(現在の加須市)のある百姓の家では、享保元年の六月ごろから毎夜、窓から光る物が入り込もうとし、そのたびに家の中からも光る物が飛び出してきて激しく争う夜が続いた。あるとき、家にあった一枚の札を捨ててしまうと、その夜を境に窓から大きな猿のような姿の化物が押し入り、娘をさらっていった。のちに、捨てられていた札は牛王守札という魔よけの神札であったとわかり、それまではその札の力が娘を災いから守っていたのだと知れたという。江戸時代の随筆にこの顛末が書き留められ、今日まで伝えられている。
- 広まり方
- 江戸時代の随筆『閑窓瑣談後編』(佐々木貞高)に記された話で、1975年刊『日本随筆大成』第一期に収録されている。
- 地域
- 埼玉県加須市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ