あずきがゆ,しらほ
小豆粥
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 熊谷市では正月十五日に小豆粥を作って神前に供え、それを息で冷ましながら食べると、その年の稲に白穂が出ると言い伝えられている。
- 細部
- 埼玉県熊谷市には、正月十五日をめぐる農事の言い伝えがある。この日、家々では小豆粥を作り、まず神様に供える習わしがあった。供えたのちにその粥を取り下げ、息を吹きかけて冷ましながら口にすると、その年に育てる稲に白穂が出るとされていた。白穂とは実りの良さや豊作の兆しを示すものと考えられ、正月の行事食である小豆粥を通じて、一年の稲作の豊凶を占おうとする気持ちが込められている。小正月の行事として小豆粥を食べる風習は各地に見られるが、熊谷市に伝わるこの言い伝えでは、稲の実りという具体的な豊作祈願の意味合いが結びつけられている点が特徴的である。
- 広まり方
- 1943年刊行の『民間伝承』に今野圓輔が発表した「埼玉長井村のセチビ(2)」に記録されている。
- 地域
- 埼玉県熊谷市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ