おにきたちょうのあずきあらいのあまよのおと
鬼北町の小豆洗いの雨夜の音
国内
未確認生物
- どんな話か
- 細かい雨の夜に、豆を研ぐような音だけがどこからともなく響くという鬼北町の怪。
- 細部
- 地元では砂洗い、小豆とぎとも呼ばれる。しゃっしゃっ、じゃこじゃこ、シャリシャリ——耳に残る音の写し方は語り手によって違うが、決まって小雨の降り続く晩に聞こえてくる点は共通し、聞いた者は背中が冷たくなったという。畑仕事から帰った家で、カマヤのあたりから豆を研ぐ音が立つこともあった。誰かと声を掛ければいったん静まるものの、間を置いてまた同じ音が始まり、たまりかねて大声で怒鳴るとようやく途絶えたと語られる。姿を見せず音だけで人を脅かすところに、この怪の性格がよく表れている。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、佐々木正興「伊予の妖怪変化」と、1983年の『愛媛県史』第五章第三節の同じく佐々木正興による憑きもの・妖怪伝承の項に記録がある。
- 地域
- 愛媛県鬼北町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ