あやしねこ
妖猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 1683年夏、淀の寺で病臥する住持が飼い猫と外から来た大猫が踊りの誘いを交わす人語を耳にし、手ぬぐいを与えると猫はそのまま戻らなかったという。
- 細部
- 1683年(天和3年)の夏、淀の城下町にあった清養院という寺の住持が、痢病にかかって床に伏せっていたときの話である。ある夜、住持が用を足しに立ったところ、縁側の戸口を叩いて「これこれ」と呼びかける声が聞こえた。すると寺で飼われていた猫が飛び出して戸を開け、外にいた見知らぬ大猫を招き入れる。外の大猫は、今夜は納屋町で踊りの催しがあるから一緒に行こうと誘うが、飼い猫は住持の看病で身動きが取れないからと断った。なおも外の猫が手ぬぐいを貸してほしいと頼むと、飼い猫は主人の許しなしにはできないと言って一度は追い返す。ところがこの話を聞いていた住持自身が、構わないから手ぬぐいを持たせて行かせてやれと告げたところ、猫は勢いよく走り出ていったきり、二度と寺に戻ってくることはなかったという。
- 広まり方
- 日本随筆大成第二期1974年収録、神谷養勇軒「新著聞集」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ