あつたじんぐうのかじ
熱田神宮の火事
国内
未確認生物
- どんな話か
- 熱田神宮の楠から出た火が本殿に迫った際、鍵の開かない神主のもとへ亡き父そっくりの人物が現れ助けたが、正体は末社の神だったという話。
- 細部
- 熱田神宮の境内にある楠の木の下で、ひとりの乞食が寝ていたことがあったという。ところがその夜中、この楠から突然火が出て、本殿にまで燃え移りそうな勢いとなった。あわてた神主は御神体を運び出そうとしたが、あいにく鍵が開かず途方に暮れてしまう。そこへ、神主の父にそっくりの人物が現れて鍵を開けてくれた。その人物は「また参る」とだけ言い残して立ち去ると、それと同時に火はすっかり治まってしまったという。ところが、その父らしき人物は二度と姿を現すことはなかった。不思議に思った神主が自宅に戻って父にお礼を述べ、なぜあのときすぐに戻ってこなかったのかと尋ねてみると、父は自分はまったく身に覚えがないと答えた。おそらくあれは、末社にまつられている神が父の姿を借りて現れたものだったのだろうと語られている。
- 広まり方
- 2002年の『神道宗教』に掲載された村辻全弘「『袂草』熱田神宮火災霊験譚」に記録がある。
- 地域
- 愛知県名古屋市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ