あらひとがみ
現人神
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 無実の罪で流された満行が池に身を投げて大蛇となり都で祟りをなすが、祈祷の末に大権現として祀られ帝の病も癒えたという。
- 細部
- 無実の罪を着せられて流罪となった満行という人物は、3年の歳月を経てももはや赦しは望めないと思い定め、かつての菅相丞のように現人神になろうと池に身を投げてしまう。すると満行の体はたちまち大蛇に姿を変え、都を目指して空を飛んでいった。折しも内裏では五月雨の御遊が催されていたが、突然空が搔き曇って雷が鳴り響き、弥生の前と直国という人物が引き裂かれ、黒雲が御殿を覆うとともに帝は病の床に伏してしまう。関白の求めに応じて横川の僧正が祈祷を行うと、満行は姿を現して積年の恨みを語った。そこで満行を大権現として祀り、広大な社領と寺領を寄進し宮を建立すると約束したところ、帝の病はたちまち快復したという。
- 広まり方
- 2000年の『伝承文学研究』に大島由紀夫が発表した「満行権現の縁起伝承考」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ