あそのりゅうじんをおこらせるあまごい
阿蘇の龍神を怒らせる雨乞い
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 阿蘇地方には水神や龍神を怒らせたり慰めたりして雨を招く、村ごとに異なる雨乞いの作法が伝わる。
- 細部
阿蘇地方には、村ごとに異なる雨乞いの作法がいくつも伝わっている。ある地区では鳴り物を先頭に異様な出で立ちの一同が泉水山へ登り、水源で騒いだり物を投げ込んだりして龍神をわざと怒らせ、社の神官が夕立を降らすよう祈願したり神楽を舞ったりした。別の言い伝えでは、聖なる川で牛馬を洗うとその川を守る社の神が怒るとされる一方、社の使いとされる縞模様の小蛇が川を西から東へ渡ると雨が降るといい、また、ある実りの乏しい土地でわざと悪さをしても雨を招くことができるとされた。
ある村では水神が踊りを好むといい、一戸から一人ずつ出て賑やかに踊り囃して雨を願った。この水源は今では涸れているが、戦や異変のたびに湧かなくなると語られる。さらに別の村では、遠く大分県にある龍神のもとまで代表の二人が出向き、御神酒を捧げたのち、その泉から水を汲んで持ち帰ってくる。ただし道中がどれほど重く感じられても、途中で地面に置いてしまうことは許されず、置けば効き目が消えてしまうとされた。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』所収、八木三二「阿蘇郡の雨乞ひ」に記録がある。
- 地域
- 熊本県阿蘇市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ