いきあいまじない
イキアイ呪い
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 外出後何日も気分がすぐれないのは悪神に行き合って憑かれたためとされ、着物と焼いた鍋をかぶせて祓うイキアイ呪いが行われた。
- 細部
外から帰ったあと三日も四日も体調がすぐれずに気分の悪さが続くようなときは、道すがら悪神に行き合ってしまい、そのまま憑かれたのではないかと考えられていた。こうした場合に行われるのがイキアイ呪いと呼ばれる祓いの作法である。まず本人を玄関口に立たせ、厚手の着物を上下逆さまにしたまま頭からすっぽりとかぶせる。そのうえで、火であぶって熱くしたサカナベをさらにかぶせかける。
この役目は力の強い者が担うのがよいとされ、鎌の峰で鍋の底を打ち鳴らしながら南無遍照金剛と唱え、呪文を唱えつつ周囲の床を叩き、箒で掃き出すようにして悪いものを追い出す。作法の間は戸を少し開けておき、仕上げに着せた着物をさっと引きはがして庭の隅へ放り投げ、最後に戸をぴしゃりと閉めて悪神を締め出す。
- 広まり方
- 『新潟県史 資料編23 民俗2』(1984年)所収、森谷周野「憑霊伝承」中の動物霊・ムジナの項に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ