ちのでるすぎ
血の出る杉
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 葬儀の場から悪魔が屍を奪い去り、落ちた片腕が化した杉は、切ると血が流れると伝わる。
- 細部
- 福島左衛門太夫政則の葬儀の折、悪魔が現れて遺骸を持ち去ってしまったという。そのとき片方の腕が地面に落ち、それが一本の杉へと姿を変えた。以来この杉に刃を入れると血がにじみ出ると語り伝えられている。人の体の一部が樹木へ転じ、傷つければ血を流すという筋立ては、木そのものを畏れ敬い、みだりに伐らせないための言い伝えとして働いてきた。樹木と生活の関わりを扱う民俗学の論考のなかで、その一例として取り上げられた。
- 広まり方
- 1990年の『日本民俗学』所収、クリスティナ・カミニスカによる樹木と生活活動をめぐる論考に記録されている。
- 地域
- 長野県高山村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ