あかまた
アカマタ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜ごと娘のもとへ通う赤手拭いの男の正体は蛇のアカマタで、母が糸をたどって巣を突き止め、七日間の潮浴びで身ごもった蛇の子を堕ろした。
- 細部
阿傳と嘉鈍の間にあるマチという集落に、母と娘の二人暮らしがあった。夜なべに機織りをしていた娘だったが、あるころから夜になるとひとり笑ってばかりで手を動かさなくなった。母が理由を尋ねると、夜になると赤い手拭いをかぶった男が来て脇の下をくすぐるのだという。そこで母は、次にその男が来たら木綿針に糸を通して男の急所に刺しておくよう娘に言い聞かせた。娘が言われたとおりにすると、翌朝母が糸をたどって歩いた先は、坂のふもとの割れ岩、すなわちマッタブという蛇の巣であった。
岩の中からは、通ってはきたが子を七籠も産ませておいて何もせず置くつもりかという声と、娘が海へ行って七日間潮を浴びれば子は流れるという別の声が聞こえてきた。母は娘を海へ連れて行き七日間潮浴びをさせたところ、身ごもっていた蛇の子を無事に堕ろすことができたという。
- 広まり方
- 1973年の『フォクロア』に掲載された堀田吉雄「南島採訪ノート(二)」に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県喜界町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ