あしのたのいけのあかいて
芦ノ田の池の赤い手
国内
未確認生物
- どんな話か
- 殿様に斬られて池へ沈められた男女の怨みが、通る馬の尾を引く血まみれの手となって現れたという。
- 細部
- 三才山の庄屋の娘おみつは、器量よしで働き者だったという。村の若者と心を通わせ、芦ノ田の池のほとりで逢瀬を重ねていた。ところが松本の殿様がおみつを見初め、城へ召し上げようとする。おみつはこれを断り、若者と会い続けた。怒った殿様は二人を斬り捨て、遺骸を池へ投げ入れてしまう。それからというもの、馬を引いて池の端を通ると、水の中から血にまみれた赤い手が伸びてきて、馬の尻尾を引っ張ったと伝えられる。理不尽な死が水辺の怪異として残った話である。
- 広まり方
- 1990年刊『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承、池の伝説の項に収められている。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ