あかげのおうし
赤毛の牡牛
国内
未確認生物
- どんな話か
- 雲仙市小浜町の夜道で桶職人が赤毛の牛に行く手を阻まれたが、啖呵を切ると消え、狸の仕業と伝わる。
- 細部
- 雲仙市小浜町に伝わる話で、ある桶職人が夜更けの道を歩いていたときに起きたという。前方から何か大きな気配が迫ってきたと思うと、手にしていた提灯の火がふっと消え、気づけば目の前に赤い体毛をした牡牛が立っていた。よけて通ろうとしてもどうしても道をふさがれてしまうため、桶職人は覚悟を決めてその場にどっかりとあぐらをかき、「命あるものならば、うちまで来てみろ」と言い放った。すると牛の姿はふっとかき消え、代わりに骨まで凍るような寒気だけが残ったという。この界隈では、狸がさまざまな姿に化けて人を驚かすものと語られている。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』所収、榊木敏「伝説の島原(四)―船幽霊と狸の話―」に記録がある。
- 地域
- 長崎県雲仙市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ