あどりぶん
アドリブン
Adlivun
国外
場所・異界
- どんな話か
- イヌイットの伝承で死者の魂が留まり浄化されるとされる、海と大地の下に広がる冥界。
- 細部
- アドリブンはイヌイットの信仰における冥界で、死者の魂はここに留まり浄化されたのち、安息の地とされる月の国へ向かうと語られる。海の女神セドナや動物・自然物の精霊トルナット、死者の魂トゥピラクが暮らす場所とされ、一面の凍てついた荒れ地として描かれる。人が死ぬとカリブーの皮に包んで埋葬し、遺体の向きを年齢によって変えるなど独自の作法があり、三日間の喪に服したのち親族が墓の周りを三度回って供物を約束する儀礼が行われたという。死者の魂を送り届けるのは精霊ピンガとアングタの役目とされ、魂は一年間アドリブンに留まってから次の段階へ進むとされる。
- 広まり方
- イヌイットの口承伝統と葬送儀礼を通じて世代を超えて伝えられた。
- 地域
- 北極圏(イヌイット居住域)
- 年代
- 古代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ