あぶらぼう
油坊
国内
未確認生物
- どんな話か
- 湖東の金剛寺で灯明の油を盗んだ僧が急な病で死に、以後その姿が油を手に寺へ現れるという。
- 細部
- 湖東の金剛寺には、毎朝本堂の観音へ灯明の油を注ぐ役目の僧がいた。あるとき僧は戒めを破って遊びに出たくなり、その油を横流しして金に換えてしまう。ところが出かけようとした矢先にふとした病にかかり、そのまま重くなって命を落とした。翌日から山門に僧の姿が立つという噂が広まる。手に油を提げて本堂へ上がりながら、油を返そう、わずかなことに、と細い声で繰り返しているのだという。この油坊は今も出ると語られている。
- 広まり方
- 1965年の『民俗文化』所収、渡辺守順「近江の民話 金剛輪寺の油坊」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県愛荘町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ