じんせいとくらしのぞくしん
人生と暮らしの俗信
国内
語れない話
- どんな話か
- 田植えの置き苗や丙午の出産、兎肉の妊娠禁忌、厄神様の餅嫌いなど、暮らしにまつわる複数の俗信を伝える。
- 細部
高郷村周辺には、暮らしのさまざまな場面にまつわる俗信が数多く残っている。田植えの際に苗を余らせて置いておくと不幸があるとされ、これは昔、鎮守様が牛の糞で滑って井戸に落ちたためだといい、牛を飼うことや井戸を掘ることそのものを忌む家もあったという。人生儀礼にまつわるものとしては、丙午の年に妊娠すると女の子が生まれた場合に難儀するといってほおずきの根で子をおろしたとされる話や、胞衣を洗って生まれ変わりを見ると目が潰れるので見ずに捨てるという話、人が死ぬと家の中を大きな鳥が飛ぶのが見えたり、魂が蛍になったりするという話が伝わる。
妊婦が兎を食べるとみつくちの子が生まれるともいう。年中行事にまつわるものとしては、元旦の早朝についた餅を食べて腹を病んだ家があるため餅つきをしない家があること、2月8日には厄神様があんこ餅を嫌うためあんこ餅を供えること、5月の節供に女性がショウブ湯に入らないと蛇の子を産むとされること、12月8日には悪い神が家の前を通るので目の多いもみどおしを戸口にかけて防ぐことなどが伝えられている。ほかにも、まむしや牛の初夢は金運がよいとされ、ツバメが巣を作ると小豆飯で祝うといった俗信も残っている。
- 広まり方
- 1977年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による福島県耶麻郡高郷村の調査記録に見える。
- 地域
- 福島県喜多方市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ