ねこよけとたねまきのぞくしん
ネコよけと種まきの俗信
国内
語れない話
- どんな話か
- 死者の布団にほうきと刃物を置きネコよけとし、種まきを忌む日には唱え言をして翌日蒔き直す俗信。
- 細部
人が亡くなると仏サマと呼ぶが、その亡骸の布団の上には魔よけとしてほうきと刃物を載せる習わしがある。これはネコが布団の上に上がってしまうと、仏サマが生き返ってしまうと考えられていたためだという。また6月1日はムケの朔日と呼ばれ、この日は人間の皮がむけて新しくなる日とされることから、皮がむけやすくなるようにとうどんを食べる習わしがあった。この日は桑畑に入ってはいけないとも、蛇に笑われるとも言われている。
さらに、子・午・酉にあたる不熟の日に種をまくと、くわない人、すなわち死者が出るとされ、もし誤って蒔いてしまったときは「不熟の神様に上げます」と唱えながら3本ほど抜き取り、翌日にあらためて植え直すことになっていたという。
- 広まり方
- 1971年の『奥州東白川の民俗:福島県東白川郡塙町大字川上』所収、東京女子大学史学科民俗調査団による人生儀礼・年中行事・俗信の記録に見える。
- 地域
- 福島県塙町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ