やみぞさんのきじん
八溝山の鬼人
国内
語れない話
- どんな話か
- 坂上田村麻呂の命で八溝山の鬼人退治に赴いた家のため、以来餅つき臼を翌年まで洗わず節分もしないという。
- 細部
- 昔、八軒堂持ちと呼ばれる家の者が、坂上田村麻呂の命令を受けて、八溝山にいる鬼人を退治しに出向いたことがあった。ちょうど大晦日にあたっていたため、餅をつく臼を洗う間もなければ、正月飾りの門松を用意する余裕もないまま、慌ただしく出発することになったという。年を越して戻ってきたのも遅れてしまい、豆をまく間もなかったため、節分の行事もできずじまいであった。この故事にちなみ、この家では今でも臼を翌年まで洗わずに残し、門松も立てず、節分の豆まきも行わない習わしになっている。あわせて、ネギは松本家のウブスナサマが嫌うものとされ、地蔵淵の一帯ではネギを作ることもできないのだという。
- 広まり方
- 1966年の『伝承文化』所収、成城大学民俗学研究班「福島県東白川郡塙町真名畑採訪記」に記録がある。
- 地域
- 福島県塙町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ