うみにかんするぞくしん
海に関する俗信
国内
語れない話
- どんな話か
- 夜通し漁をすることをよごめるといい、帰りの遅い夫のために家では初盛りという陰膳をして無事を占う。
- 細部
- 海で夜通し寝ずに魚を釣ることを、この地域では「よごめる」という。よごめると、漁師である父親が二、三日も帰ってこないことがあり、家の者は心配して初盛り、いわゆる陰膳を供えて無事を祈った。陰膳の蓋を取ったとき、その裏側がしっとりと湿り気を帯びていれば、海の上で無事に過ごしている証だと考え安心したという。離れて暮らす家族の無事を、供えた膳の湿り具合という些細な兆しから読み取ろうとする素朴な習わしである。
- 広まり方
- 1964年刊『福島県史 第23巻 民俗1』所収、和田文夫による平市薄磯漁村民俗誌の信仰と船の禁忌の項による。
- 地域
- 福島県いわき市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ