しかた
シカタ
国内
語れない話
- どんな話か
- 危篤の子のそばで牛の目玉を見た話や、病人の家で相次いだ不可解な物音など、死の前触れとされるシカタの実例を伝える。
- 細部
- 近所の子供が危篤になったとき、かくれんぼをしていた人が牛の鳴き声を耳にし、文旦の木の枝が三つに分かれたあたりに牛の目玉のようなものが引っかかっているのを見た。あとになってそれはその子のイキマブリ、すなわち生霊であったと知らされたという。また、ある小父が病気になったときには、夜中の二時ごろに箱へ釘を打ちつけるような音、続いて卵の殻を庭先へ投げる音や人の話し声が聞こえ、明け方の四時には洗面器の水をこぼす音や親戚に知らせに走る人へ注意を促す声までしたが、その翌日の昼ごろに当人は息を引き取ったという。
- 広まり方
- 1976年の『季刊民話』掲載、田畑英勝「奄美物語その1」に記録されている。
- 地域
- 鹿児島県奄美市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ