ろうばのいきりょう
老婆の生き霊
国内
語れない話
- どんな話か
- 病で寝込んでいた老婆の姿が寺に現れ台所仕事を片付けた直後、本人の死が知らされたという。
- 細部
- 正善院に長く出入りしていた一人の老婆が、病を得て床に伏していた。ある日、檀家の女性たちがその寺に集まっていると、寝ているはずの老婆が裏口から入ってきて、炊事道具などを黙って片付け始めた。声をかけると笑顔を見せたものの、顔色はなく、どこか影のように実体感のない様子で、やがてふっと姿が消えてしまった。その直後、当の老婆が亡くなったという知らせが届き、枕経を頼みに使いが来たという。死の間際に生き霊が現れたと解釈される話である。
- 広まり方
- 1944年の『旅と伝説』に掲載された戸川安章の「羽黒山夜話(完)」に記録がある。
- 地域
- 山形県鶴岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ