いいたてのよるやまにひびくてんぐのきだおし
飯舘の夜山に響く天狗の木倒し
国内
語れない話
- どんな話か
- 夜中に響く斧の音と大木が倒れる音は天狗の木倒し、太鼓の音の正体はむじな、大鳥の羽音は姿を見せず飛び去った。
- 細部
- 夜中になると斧を振るうような音が聞こえ、続けてバリバリと大木が倒れる音が響くことがあり、これは天狗の木倒しと呼ばれていた。別の例では、山の中で太鼓のような音を聞き、しだいにうなり声のような音に変わっていったのでそちらへ近づいてみると、栗の木の折れた切り株の上に体長3尺ほどのむじなが一匹おり、首を上下に振りながらうなり声をあげていたという。また虎捕山の本殿のあたりでは、大鳥が飛ぶかのようなものすごい音が近づいてきて山にぶつかるのではと構えていたところ、金華山のほうから南西へと飛び去っていったが、その姿を目にすることはついになかったと伝えられている。
- 広まり方
- 1937年の『旅と伝説』所収、岩田敏夫「相馬山中郷雑記―佐須を中心として―」、および1964年刊『福島県史 第23巻 民俗1』所収、岩崎敏夫・和田文夫・山口弥一郎「相馬郡飯館村民俗誌」(一〇・山の怪異)に記録がある。
- 地域
- 福島県飯舘村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ