まほうつかいやっくるでんせつ
魔法使いヤックル伝説
Zauberer-Jackl / Schinderjackl (Jakob Koller)
国外
人型の怪異
- どんな話か
- 17世紀後半のザルツブルクで起きた大規模な魔女裁判の中で、物乞いの子どもたちの一団を率いていたとされる少年ヤーコプ・コラーが、多額の懸賞金をかけられながらも最後まで捕まらず、狼に変身する力を持つという噂まで生まれて半ば伝説的な存在になった。
- 細部
- 1675年から1690年にかけてザルツブルク大司教領で吹き荒れた『魔法使いヤックル裁判』では、処刑された女性バルバラ・コラーの息子ヤーコプ・コラー(通称シンダー・ヤックル)が乞食の子どもたちの首領とされ、バイエルン選帝侯が生死を問わず高額の懸賞金(生け捕りで500ターラー)をかけたにもかかわらず、ついに捕らえられなかった。伝承では彼が狼男のように変身する能力を持っていたとも語られている。この一連の裁判では232人が告発され167人が処刑され、犠牲者の半数以上が10~21歳の子どもや若者だった。
- 広まり方
- 当時の裁判記録・行政文書として残されると同時に、捕まらなかった首謀者という設定が民間伝承として尾ひれをつけて語り継がれ、後世の郷土史や怪異譚集で紹介されるようになった。
- 地域
- オーストリア・ザルツブルク大司教領
- 年代
- 17世紀(1675~1690年)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ