うぃりあむてるでんせつ
ウィリアム・テル伝説
Wilhelm Tell (William Tell)
国外
人型の怪異
- どんな話か
- スイスの弓の名手ウィリアム・テルが、代官ゲスラーへの反抗の証として息子の頭上のリンゴを矢で射抜き、後に代官を暗殺してスイス建国のきっかけを作ったとされる伝説。19世紀後半以降、同時代の史料が存在しないことから歴史家の間では実在を疑う見方がほぼ定説となっている。
- 細部
- 伝統的には1307年、ハプスブルク家の代官アルブレヒト・ゲスラーが広場に掲げた自分の帽子への敬礼をテルが拒んだことをきっかけに、息子の頭上のリンゴを射抜くよう命じられ、見事に成功させたという物語が語られる。その後テルはゲスラーを暗殺し、これがスイス誓約同盟の成立につながったとされる。しかし物語が文章として最初に現れるのは事件から150年近く後、1470年代の年代記(いわゆる『ザルネンの白書』)においてであり、14世紀当時の同時代史料にテルの名は一切登場しない。19世紀後半、歴史家ジャン=フランソワ・ベルジエらの調査以降、彼を実在の人物とする根拠はないというのがほぼ共通の見解になっている。
- 広まり方
- 15世紀の年代記に初めて文章化されて以降、演劇・オペラ・シラーの戯曲などを通じてスイスの建国神話として国民的に広まり、史実性への疑義が指摘された後も国民的アイデンティティの象徴であり続けている。
- 地域
- スイス・ウーリ州アルトドルフ
- 年代
- 伝承上は14世紀初頭
- 検証状況
- 事実でないと確認
裏付けがなく、事実ではないと確認・指摘されている。 - タグ