すたふぉれんのおんな
スタフォレンの女
Vrouwtje van Stavoren (The Lady of Stavoren)
国外
人型の怪異
- どんな話か
- 「世界で一番貴重なもの」を求めた大富豪の未亡人が、届いた穀物を無価値だと海に捨てて没落したという、傲慢の報いを説くフリースラントの寓話。
- 細部
- スタフォレンに住む大富豪の未亡人は、他のどの商人よりも多くの船と、金の床・銀の壁を持つ屋敷を所有していた。ある時「世界で一番貴重なもの」を持ち帰るよう船長に命じたところ、船長はダンツィヒ産の小麦を積んで帰ってきた。これを無価値だと激怒した未亡人は小麦を海に投げ捨て、指輪も海に投げて「これが二度と自分の手に戻らない限り貧しくなることはない」と豪語したが、後日、召使いが調理した魚の腹からその指輪が出てきたことをきっかけに没落し、貧しいまま生涯を終えたとされる。16世紀に成立したとされ、27以上の異本が知られる。ハンザ同盟都市として栄えたスタフォレンが港の砂州閉塞で衰退した史実を重ねた寓話とも解釈される。
- 広まり方
- フリースラント地方の口承として伝わり、19世紀に現在の物語形式へまとめられて広く知られるようになり、オペラや演劇の題材にもなった。
- 地域
- オランダ フリースラント州スタフォレン
- 年代
- 近世
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ