とらうえるぷち
トラウエルプチ
Tlahuelpuchi
国外
人型の怪異
- どんな話か
- 蒸気や霧、鳥などに姿を変えて家に忍び込み、乳幼児の血を吸うとされるトラスカラ地方の女性の魔女(吸血鬼)伝承。
- 細部
- トラウエルプチはナワル(変身能力を持つ呪術師)の一種とされる女性で、曇った寒い夜、深夜から未明にかけて蒸気や霧、あるいは七面鳥やハゲワシなどの鳥の姿になって家に侵入し、赤ん坊や幼児の血を吸うと信じられている。この伝承は原因不明の乳幼児突然死を説明する民間の解釈として機能してきたとみられ、先スペイン期の信仰とスペイン植民地時代の魔女狩り観念、ヨーロッパの吸血鬼伝説が混ざり合って成立したと考えられている。文化人類学者ヒューゴ・ヌティーニがジョン・M・ロバーツと共にトラスカラ地方で長期にわたり行った調査が1993年の共著としてまとめられ、この伝承に関する代表的な学術研究として知られる。
- 広まり方
- 地域の口承伝承として世代を超えて受け継がれ、今も一部の農村地域では実在の脅威として語られている。
- 地域
- トラスカラ州を中心とするメキシコ中央高原
- 年代
- 先スペイン期起源、植民地期に変容
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ