かるてんぶるんのてぃーす
カルテンブルンのティース
Thiess of Kaltenbrun
国外
人型の怪異
- どんな話か
- 1692年、自ら人狼だと名乗り出た老人が裁判にかけられた、リヴォニア地方に伝わる実話に基づく伝承。
- 細部
1692年、スウェーデン領リヴォニアのユルゲンスブルクで、異端の疑いにより裁判にかけられた老人の実話に基づく伝承。当時80代だったこの人物は、自らを人狼だと公然と名乗り、年に三夜、他の人狼たちとともに地獄へ赴いて悪魔とその魔女たちと戦うのだと語ったという。彼はこれを『神の猟犬』としての務めだと主張し、魔女たちが地上から盗み去った穀物や家畜を取り戻すための戦いだと述べた。
しかし裁判官はこの主張を認めず、人々をキリスト教から遠ざけようとしたとして有罪とし、鞭打ちと終身追放を言い渡した。この事件は後世の研究者の関心を集め、歴史学者カルロ・ギンズブルグは著書『闇の戦い』の中で、北イタリアのベナンダンティと呼ばれる人々の習俗と重ね合わせ、キリスト教以前のシャーマニズム的信仰の名残ではないかと論じた。2024年にはラトビアの合唱団がこの人物を題材にした音楽劇を初演した。
- 広まり方
- スウェーデン領時代の裁判記録として残り、後に人狼信仰の研究資料として広まった。
- 地域
- ラトビア
- 年代
- 17世紀
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ