さかまんてかす
サカマンテカス
Sacamantecas
国外
人型の怪異
- どんな話か
- 人の体から脂肪を取り出して薬にするという「脂取り男」の言い伝え。スペイン各地で子供の失踪や病気を説明するために語られてきたが、19世紀には実在の連続殺人犯フアン・ディアス・デ・ガラヨがこの名で呼ばれ、伝説と実話が結びついた。
- 細部
スペインには古くから、人体から脂肪を抜き取って薬や軟膏を作る「脂取り男(サカマンテカス、マンテケーロ)」が子供をさらうという言い伝えがあり、子供の失踪や原因不明の病気を説明する俗信として各地で使われてきた。19世紀にはバスク・アラバ県周辺で1870年代を中心に女性や少女を襲った実在の連続殺人犯フアン・ディアス・デ・ガラヨ(1821-1881)が、襲われた少女の一人が恐怖のあまり彼を「サカマンテカスだ」と証言したことから「エル・サカマンテカス」と呼ばれるようになり、伝説上の存在と実際の犯罪者のイメージが結びついた。
その後もガリシアの連続殺人犯マヌエル・ブランコ・ロマサンタの事件など、同様の脂取り伝説と結びつけられた実際の事件がスペイン各地で起きており、20世紀に入ってからも地方によっては子供を言い聞かせるために使われていたことが記録されている。
- 広まり方
- 元々は地方ごとの民間伝承として口伝えで広まっていたが、19世紀以降に実在の犯罪者の異名として繰り返し新聞などで報じられたことで、伝説と実話が混ざり合いながらスペイン全土に定着した。
- 地域
- スペイン(アンダルシア地方・バスク地方など)
- 年代
- 近世~近代(伝承は古く、19世紀の実在事件と結びついた)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ