ぴしゅたこ(かりしり)
ピシュタコ(カリシリ)
Pishtaco / Kharisiri / Ñakaq
国外
人型の怪異
- どんな話か
- よそ者の姿をして人里に現れ、被害者を眠らせたり金縛りにしたりして体の脂肪を抜き取るという、アンデス地方に伝わる恐怖の存在。
- 細部
- 地域によってペルー中北部では「ピシュタコ」、クスコやプーノなど南部アンデスでは「ニャカク」、ボリビア側では「カリシリ」「リキチリ(脂肪製造者の意)」と呼ばれる。長身で色白の異邦人風の姿で夜にのみ現れ、長いナイフで首や内臓を狙って即座に殺すという話もあれば、魔法の粉で気絶させて無傷のまま脂肪を抜き取るという話もある。16世紀のスペイン征服期、征服者が敵兵の死体から採った脂肪を傷薬として使っていたという史実が背景にあり、当時の文献にも「インディオの脂肪で作った軟膏」の噂が記録されている。道路建設や鉱山開発が進む時期に噂が再燃する傾向があり(1983年の道路建設会社をめぐる噂など)、過酷な労働や搾取への恐怖の隠喩と解釈されている。
- 広まり方
- 植民地時代からアンデス地方の口承で広まり、現在もペルー・ボリビアの山岳地帯で語られ続けている。
- 地域
- ペルー・ボリビアのアンデス地方
- 年代
- 16世紀(植民地時代)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ