らむらーたでこるどば
ラ・ムラータ・デ・コルドバ
La Mulata de Córdoba
国外
人型の怪異
- どんな話か
- 薬草の知識と美貌で知られた女性が魔女として異端審問にかけられ、処刑前夜に自ら描いた船の絵に乗って牢を脱出したという植民地時代の伝説。
- 細部
- ソレダーという名で伝えられるこの女性は、黒人とスペイン人の血を引くムラータで、薬草を使った治療や天変地異を予言する能力で知られていたが、それゆえに魔女だという噂も絶えなかった。彼女に求婚して拒まれた地元有力者が村の噂を利用して告発したとされ、異端審問にかけられてベラクルス港のサン・フアン・デ・ウルア要塞の牢に投獄され、死刑を宣告された。処刑前夜、彼女は炭で牢の壁に一艘の船を描き、看守にその絵に何が足りないか尋ねた後、自ら描いた船に乗り込んで消え去ったと語られる。この筋立ては1948年初演のオペラ「ラ・ムラータ・デ・コルドバ」(ホセ・パブロ・モンカーヨ作曲)でも、壁に船を描いて姿を消す結末として描かれている。
- 広まり方
- 植民地時代の異端審問をめぐる口承を通じて広まり、20世紀にはオペラの題材にもなるなど、ベラクルスの知恵と抵抗の象徴として語り直されるようになった。
- 地域
- コルドバ(ベラクルス州)
- 年代
- 植民地期(17世紀)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ