やなーら
ヤナーラ
Janara
国外
人型の怪異
- どんな話か
- 南イタリアのベネヴェントに伝わる魔女伝説。夜ごと魔法の軟膏を体に塗って空を飛び、街外れの大きなクルミの木の下に集まって饗宴を開くと信じられていた。
- 細部
- ベネヴェントには古くから、ヤナーラと呼ばれる魔女たちが夜になると軟膏を身にまとって空を飛び、サバト川のほとりにあったとされる巨大なクルミの木(ノーチェ・ディ・ベネヴェント)の下に集まって饗宴や踊りを行うという伝承がある。伝説では7世紀に司教聖バルバートがこの神聖視されていた木を切り倒したが、魔女たちが密かに植え直したとされる。フランシスコ会修道士ベルナルディーノ・ダ・シエナの説教がベネヴェントを魔女の集会地として広める一因になったとも言われ、学者はこの伝承の背景に古代の樹木崇拝やロンゴバルド族の儀礼をキリスト教が悪魔崇拝として再解釈した過程を見ている。現在もベネヴェント名物のリキュール「ストレーガ(魔女)」のラベルにクルミの木の下で踊る魔女たちが描かれるなど、地域の文化的アイコンとなっている。
- 広まり方
- ベネヴェント地方に古くから伝わる口承伝説で、近代以降は郷土史・民俗学の書籍、地元産リキュールのブランドイメージを通じてイタリア国内外に知られるようになった。
- 地域
- イタリア・ベネヴェント
- 年代
- 中世(7世紀の聖人伝に由来するとされる)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ