いねす・で・かすとろのたいかんでんせつ
イネス・デ・カストロの戴冠伝説
Inês de Castro (posthumous coronation legend)
国外
人型の怪異
- どんな話か
- 暗殺された愛人の遺体を掘り起こして王妃の座に就け、家臣たちにその手に口づけさせたという伝説。実際には史実の暗殺事件から200年以上後の1577年の戯曲で初めて登場した創作である可能性が高いことが分かっている。
- 細部
- イネス・デ・カストロ(1325年頃-1355年)はポルトガル王太子ペドロの愛人で、1355年に国王アフォンソ4世の命で暗殺された。ペドロは即位後、暗殺の実行犯を処刑し、1353年に秘密裏に結婚していたと1360年に宣言、遺体をアルコバサ修道院に改葬し二人が向かい合う立派な墓を作らせたことは史実として確認されている。一方、「ペドロがイネスの遺体を掘り起こし、王冠と王衣をまとわせて玉座に座らせ、宮廷中の貴族に衣の裾に口づけさせた」という有名な戴冠の逸話は、死後200年以上たった1577年にスペインの劇作家ヘロニモ・ベルムデスが発表した戯曲『ニセ・ラウレアダ』で初めて登場したもので、史実というより後世の創作である可能性が高いとされている。
- 広まり方
- 死後200年以上を経た16世紀の演劇作品で創作された逸話が、その劇的なインパクトから史実であるかのように語り継がれ、ポルトガルを代表する悲恋伝説として定着した。
- 地域
- ポルトガル・コインブラ/アルコバサ
- 年代
- 中世(1355年没、伝説の初出は1577年)
- 検証状況
- 創作起源が判明
特定の投稿・作品が起源だと判明している。 - タグ