いけだのぜんわんをかすいけ
池田の膳椀を貸す池
国内
場所・異界
- どんな話か
- 宮の前の田の中にあった池で、前夜に数を頼めば必要な膳椀がそろえられていたという。
- 細部
- 宮の前に広がる田の一角に池があった。寄り合いや祝い事で人数分の膳や椀が足りないとき、前の晩のうちにいくつ入り用かを池に向かって頼んでおくと、翌朝には過不足なく用意されていたという。器を貸してくれる異界の口として池を語る話は各地にあるが、ここでは返さなかった者の話は付いておらず、貸してくれたという記憶だけが残る。池の形をとどめていたのは昭和三十年ごろまでで、それ以降は姿を消したと伝えられる。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編「口頭伝承」第二章の伝説、池の伝説の項に収められている。
- 地域
- 長野県池田町
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ