ぜんわんかしのふち
膳椀貸しの淵
国内
場所・異界
- どんな話か
- 美濃加茂市の亀淵は龍宮に通じ、かつて膳椀を貸してくれたが破損を隠して返した者がいて以後貸さなくなった。
- 細部
- 美濃加茂市には亀淵と呼ばれる場所があり、この淵は龍宮に通じていると伝えられている。かつては、冠婚葬祭などで膳椀が入り用になると、龍宮神社へ出向いて貸してもらえるようお願いすると、翌朝には淵の水上にその膳椀が浮かんでいたのだという。使い終えて返すときも同じように水上に浮かべて返却した。ところがあるとき、借りた品の中の一つを誤って壊してしまった人が、そのことを黙ったまま知らん顔で返してしまったところ、それ以後は二度と膳椀を貸してもらえなくなったと伝えられている。今日ではこの淵に棲むとされる竜王に下の病気の平癒を願掛けすると効き目があると信じられている。
- 広まり方
- 1916年の『郷土研究』に掲載された林魁一「膳椀を貸した淵」に記録がある。
- 地域
- 岐阜県美濃加茂市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ