ぜんかし
膳貸し
国内
場所・異界
- どんな話か
- 貧しい家が明神壁に頼むと膳を貸してくれたが、又借りで数が合わず以来貸してくれなくなったという話。
- 細部
- 白山市若原町には、膳を貸してくれる岩場をめぐる話が伝わる。貧しくて法事の膳を揃えられない家が明神壁という場所を訪れ、「どうか貸してください」と願って帰ると、いつの間にか自宅に人数分の膳が届けられていたという。あるとき、一軒の家がこれを借り受け、さらに別の家がそこから又借りをしたところ、一組だけ数が足りなくなる出来事が起きたという。それ以降、明神壁は膳を貸してくれなくなったと伝わる。実は天狗が裕福な家から膳をこっそり調達して用立てていたのだが、この一件をきっかけに持ち主の家々の見張りが厳重になり、天狗も調達できなくなったのだという。
- 広まり方
- 『民俗採訪』1978年、国学院大学民俗学研究会が石川郡河内村で行った調査の報告にこの話が記録されている。
- 地域
- 石川県白山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ