すずめじごくのゆうれい
雀地獄の幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 雲仙岳の大寺院にいた稚児二人が白雀の奪い合いから刺し違えて死に、寺の全焼跡に生じた地獄で、旅の僧が争う霊を夢で見たと伝わる。
- 細部
- 雲仙岳にはかつて大寺院が建っていたという。その寺に仕えていた二人の稚児が、一羽の白い雀をめぐって激しく言い争った末、互いに刃を交えて共倒れとなった。この一件が発端となり寺の宗徒たちも二派に分かれて争うようになり、ついには伽藍がことごとく焼け落ちてしまったと伝わる。その焼け跡に生じたのが雀地獄と呼ばれる場所で、諸国を巡っていたある僧がここを訪れて一夜を明かしたところ、夢の中に死してなお争いをやめない二人の稚児の姿が現れたという。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』掲載、榊木敏「伝説の島原(六)」に記録がある。
- 地域
- 長崎県雲仙市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ