ことじのゆうれい
琴柱の幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 吉原の遊女が僧と契りを結んだのち命を絶ち、死後も幽霊となって僧の身を律し続けたという話。
- 細部
- 天明の頃、三縁山の僧・霊瞬は吉原で遊女の琴柱と相思相愛になった。霊瞬が酒に酔って身の上を語り、金があれば出世できると漏らすと、琴柱は金を渡し、二度と吉原へ来ないよう諭して、身を引き僧の守りになると告げ、自ら命を絶った。霊瞬が回向を続けた後も、女性と関係を持とうとすると琴柱の幽霊が現れて戒めたため、僧は発心して修行に励み、ついに大僧正となった。死者が生者の戒めとして現れ続ける点が異例とされる。この話は滝沢馬琴の『兎園小説』に収められ、『日本随筆大成第2期』(1973年)に記録されている。
- 広まり方
- 『日本随筆大成第二期』(1973年)所収の滝沢馬琴『兎園小説』に記された話で、台東区に伝わる。
- 地域
- 東京都台東区
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ