ふじのみやのさんはなにあらわれるゆうじょゆうれい
富士宮のサンハナに現れる遊女幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 富士川と小俣川が合流する難所サンハナで、助けを見捨てられた遊女の幽霊が船頭にだけ見えたという話。
- 細部
- 富士川と支流の小俣川が落ち合うサンハナは、船の遭難が絶えない難所として知られていた。かつてここで船が転覆した際、居合わせた魚屋は救いを求める遊女を置き去りにして自分だけ岸へ逃れたという。歳月を経てその魚屋が再びサンハナを船で渡ったとき、舵を取る船頭の目にだけ女の亡霊が映った。乗り合わせた他の客には何も見えず、姿を認めたのは船頭と当の魚屋だけだった。船頭はとっさに舳先を打ってその霊をなだめ、青ざめる魚屋に向かって、二度とこの瀬を通れば命を落とすと厳しく告げたという。
- 広まり方
- 1993年刊『静岡県史 資料編24 民俗2』の「富士川の水神信仰」の項に記録がある。
- 地域
- 静岡県富士宮市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ