あがまちのしをつげるゆうれい
阿賀町の死を告げる幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 白く肥えた女の来訪や落ちた額など、身近な人の死と重なる不思議な出来事が幽霊として語られる阿賀町の体験談。
- 細部
- 阿賀町のある家で、玄関のほうから戸が開くような物音がしたので見に行くと、白く肥えた女がそこに立っていたという。家の中に入ったと思って探してみたが、どこにも見当たらない。数日後、危篤だった祖母は持ちこたえて生きていたものの、親戚の女性が急に亡くなり、あの女はその別れを告げに来た姿だったのだろうと語られている。話者はもともとインテリを自任して霊の存在を信じていなかったが、村の女性から臨死体験の話を聞き、井戸に落ちるような感覚のあと天井から自分を呼ぶ声がして生き返ったという体験を聞かされ、霊がいないとは言い切れないと考えるようになったという。ほかにも、二階にあった額が突然落ちた瞬間に愛娘の死を知らされた例や、雪崩に巻き込まれて亡くなった村の男が、一晩中寺の本堂の周りを回っていたと語られる例も伝わっている。
- 広まり方
- 『高志路』1935年掲載、神田喜代太郎の記録による。
- 地域
- 新潟県阿賀町
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ