もりおかのゆめまくらとなるぼひ
盛岡の夢枕と鳴る墓碑
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 人妻おかんに横恋慕した軍太が夫と思い込んで斬った相手は実はおかん本人で、後に夢枕で墓の石碑を打つよう告げたという話。
- 細部
- 天正のころ、美しい人妻おかんに横恋慕した軍太という男が、その夫である三平を殺そうとした。ところが闇討ちにした相手は実は三平ではなくおかん自身であった。この一件のあと、軍太も三平もそれぞれ出家して仏門に入る。ある夜、三平の夢枕におかんが現れ、自分の墓参りのときには念仏とともに墓の石碑を打ち鳴らしてほしい、かん高い音が鳴ればこの願いが届いた証だと告げた。半信半疑で打ってみると、不思議なことに石碑はかんかんと澄んだ音を立てて鳴り響いたという。
- 広まり方
- 1931年の『旅と伝説』所収、中里龍雄「かんから石」に記録されている。
- 地域
- 岩手県盛岡市
- 年代
- 安土桃山時代(天正年間)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ