ようかないやま
用かない山
国内
場所・異界
- どんな話か
- 貧しい木こりの願いをかなえた膳や椀を、欲深い婆が返さなかったために貸し出しがやんだという村上市の椀貸伝説。
- 細部
- 村上市に伝わる用かない山の由来である。貧しい木こりが仕事の途中でこの山へ来て、松の根元で一休みしながら、もし十人前の膳と椀がそろっていたらというごちそうの空想をひとりごとでつぶやいた。すると翌日、その松の根元には望みどおりの膳と椀が用意されており、三日のうちに必ずこの場所へ返すようにと書かれた紙切れも添えられていた。この話はやがて村じゅうに広まり、村人たちも同じようにここで膳や椀を借りるようになった。ところが、欲深いある老婆が借りた膳と椀を返さなかったために、それ以降はどれほど頼んでも二度と貸してもらえなくなったという。この山が用かない山と呼ばれるのは、そうした経緯によるものである。
- 広まり方
- 1982年刊『新潟県史 資料編22 民俗1』所収、水沢謙一「椀貸伝説」の報告に記録されている。
- 地域
- 新潟県村上市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ