よみがえり
甦り
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 東寺の僧日蔵が一度死んで蘇り、地獄で出会った宇多帝の子の霊から供養の卒塔婆を建てるよう託されたと語ったという。
- 細部
- 天慶年間のこと、東寺に籍を置く僧、日蔵がひとたび死んでしまうが、しばらくして息を吹き返すという出来事があった。日蔵が語るところによれば、死後に迷い込んだ地獄には鉄でできた窟があり、その中では炭のように黒ずんだ姿の者が赤い灰の上にうずくまっていたという。その者は自らを宇多帝の子であると名乗り、寺を焼いて多くの人々を害した罪により、この地獄で苦しみを受け続けているのだと語った。そして日蔵に向かって、現世へ戻ったならば国王とその補佐役に事の次第を奏上し、供養のための卒塔婆を建ててほしいと頼んだという。
- 広まり方
- 1976年の『日本随筆大成』第一期に収める藤井懶斎「閑際筆記」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ